長野県・小海町の民話をもとに新たに制作する小海オペラ劇場『くじらの夫婦』。8月9日 JR小海駅で行うプレコンサートがいよいよ間近に迫ってきました!今回は、プレコンサートに向けたTrio99メンバーの稽古の様子を紹介いたします!公演詳細はこちら小海オペラ劇場『くじらの夫婦』1年前プレコンサートでは、来年開幕の新作『くじらの夫婦』の楽曲をいくつか先行披露致します。稽古初めのこの日は、そのうち2曲を稽古しました。「シャチのアリア」まずは近藤圭(バリトン)が歌う「シャチのアリア」から。海の平和を脅かすシャチの自己紹介アリアです。スケジュールの都合で参加できなかった吉田幸央(ピアノ)に代わり、『くじらの夫婦』の作曲を担当された西下航平さんが伴奏を務めます。「シャチのアリア」は、「越後の海は俺の海」と豪語するシャチらしい堂々としたメロディが印象的な1曲。ピアノの音数も多く、猛スピードで泳ぐシャチの速さを感じます。歌い終わるやいなや、木村はる奈(ソプラノ)が「かっこいい!」と声を上げます。近藤が曲の最後のハイトーンについて「(音を下げず)上で行きたいね」と言うと、「気合いで歌ってください!」と西下さん。「バリトンにこの音を書くのは勇気が要った。でも、こう書くと上で歌いたくなりますよね。意地悪な作曲家です(笑)」。木村も「シャチは高音を聴かせに行くキャラだよね」と。曲が出来上がったことで、キャラクターの輪郭がはっきり見えてきます。「『お前が』の『が』は鼻濁音にしない方がいいかもね」という近藤の意見から、シャチの出身はどこ?という話題に。近藤のイメージは、南の方とのこと。「九州・沖縄だと鼻濁音にならないイメージですね」(西下さん)。今作のキャラ名は、〈くじらのおかみ〉や〈松茸の精〉など〈〇〇の△△〉で統一されています。シャチにも〈シャチのタカマツ〉という名前がついていますが、それもシャチのことを〈タカマツ〉と呼ぶ方言があるからだそう。「くじらのおかみの子守唄」続いて、主人公のひとり(一頭?)くじらのおかみが歌う「くじらのおかみの子守唄」。これから生まれてくる子どもに対して歌いかける母くじらの歌を、木村が歌います。ブラームスの子守唄を引用したというこの曲。海の雄大さや生命の神秘を感じるゆったりとした曲調です。「みんなが子宮の中にいるみたい(木村)」「自分で詞を書いたけど、泣きそうになった(近藤)」と、メンバーはこの曲を絶賛!「あたたかな、あたたかな、は2回言ってるから言い直したほうがいい」「『待っている』の間には休符が入っているから、休符を感じた方がいいかも」「『抱く日を』の『ひ』は、もっとはっきり発音していい」など、3人で意見を出し合いながら細部を詰めていきます。この曲は、くじらのおかみが初登場で歌う大切な曲。「子守唄で登場するキャラは少ないよね」(木村)「しかもお腹の中の子に歌う曲も少ない」(近藤)「胎教ソングだね(笑)」(木村)「子守唄というジャンルは難しいんですよね。盛り上がれないから」(西下さん)「盛り上げたら寝られない!」(木村)と盛り上がります!ちなみに、曲の終盤に登場する「小さき海に泳ぐ子よ」というフレーズは、赤ちゃんがいるお母さんの胎内と「くじらの夫婦」の民話が伝わる“小海”町をかけた歌詞になっています。ティンパニの音が聞こえる今回のプレコンサートではピアノ1台で伴奏を行いますが、稽古の中ではオーケストラで演奏したら…という想像がたくさん飛び出しました。「(シャチのアリアは)ティンパニの音が聞こえるね」「この7連符はハープかな?」「フルートもあるね」などなど...。想像は曲に限らず、舞台の演出にまで広がります。「くじらのおかみの子守唄」のイントロ部分に「バレエを入れたい」と近藤。「布を持って!」と木村も賛同します。練習の最後。近藤は「ちゃんと日本海な感じがする。太平洋じゃなくて」と今日の2曲を振り返ります。近藤は、幼い頃によく行っていた鯨波海水浴場(新潟県・柏崎市)のイメージがあるそうで、これには「広い海というよりは北陸の海のイメージですよね。僕も出身が石川だから」と、西下さんも同意します。8月9日(金)JR小海駅で行うプレコンサートでは、今日ご紹介した「シャチのアリア」「くじらのおかみの子守唄」に加え、以前ご紹介した「松茸の精のわらべうた」、そして未だ詳細が明らかになっていない「シャケのアリア」を先行披露する予定です!メンバーが絶賛した西下さんの新作。世界初解禁をぜひお楽しみに!!ご予約方法など、詳細はこちら作曲・編曲:西下航平出演:小海くじら児童合唱団/Trio99(木村はる奈/近藤圭/吉田幸央)合唱指導:内田満ピアノ:内田弘子プログラム(予定)オペラ《魔笛》より「おいらは鳥刺しパパゲーノ」「復讐の心は地獄のように胸に燃え」「くじらのバス」「北風小僧の寒太郎」オペラ『くじらの夫婦』より「シャチのアリア」「くじらのおかみの子守唄」「松茸の精のわらべうた」ご予約方法など、詳細はこちら