長野県・小海町の民話をもとに新たに制作する小海オペラ劇場『くじらの夫婦』。来年の開幕に先駆け、8月9日 JR小海駅で1年前プレコンサートを開催しました!大盛況のなか終演した本番の様子をレポートいたします!公演詳細はこちら8月7日・本番2日前Trio99の3人が小海町に入ったのは、本番2日前。この日は、6月から練習を重ねてきた〈小海くじら児童合唱団〉の最後の練習が行われました。合唱指導の内田満先生が歌い方や表現の細部を修正していき、さらに磨きをかけていきます。途中、内田先生に促された近藤圭(バリトン)が、本番でも歌う「シャチのアリア」を合唱メンバーの前で披露する場面も!Trio99メンバーが宿泊したのは、リゾートイン立花屋さん。松原湖畔に立つ立花屋さんの客室からは、松原湖の緑と夏の空の美しいコントラストを一望できます。夕食は、しゃぶしゃぶや馬刺しなどが揃った和洋折衷の御膳!8月8日・本番前日本番前日には、本番通りに行うリハーサル(ゲネプロ)を行いました。『くじらの夫婦』の作曲を担当されている西下航平さんも現地入りし、その様子を見守ります。まずは、JR小海駅に併設されている商業施設アルルで行う1回目の公演のリハーサル。客席や音響機材が本番と同じようにセッティングされ、昨日までは楽譜を見て歌っていた児童合唱メンバーも楽譜を外して歌います...!児童合唱が歌う3曲の伴奏を担当されるのは、内田満先生の奥様で「佐久合唱団」など地域の合唱団でもピアノを担当されている内田弘子先生です。続けて2回目の公演の舞台となる、小海駅のホームへ。共催の小海町とアルファテックス株式会社の皆さま、列車の運行を管理されているJRの皆さまにもご協力いただき、ピアノをホームに運びます。(ちなみに、小海線は全てディーゼルカーなので「電車」ではないのです...!そのため、よく見ると線路の上に架線がありません)背景の緑が出演者を際立たせる爽やかなステージに、メンバーも「綺麗だね」と興奮。駅のホームでコンサートを開催するという、前代未聞の試み。列車の運行に支障が出ないよう細心の注意を払いながら、準備そしてリハーサルを進行していきます。曲の合間のトークを担当する近藤も、腕時計で時間を確認しながら事前に用意した原稿通りに話します。普段とは一味も二味も違う雰囲気の中、リハーサルは終了。予定時間ぴったりの、完璧なリハーサルでした。駅舎2階からの眺めもチェック!近藤が確認に入った控室に「女子更衣室」の看板があったので、「更衣室に入った!」と笑い合う吉田幸央(ピアノ)と近藤。8月9日・本番いよいよ当日!朝、花一匁をして遊ぶ児童合唱メンバーに近藤も誘われて参加します。(近藤はジャンケンに1度も負けなかったとか!)近藤や合唱団メンバーが着用しているのは、今回の『くじらの夫婦』プロジェクトのために制作したオリジナルTシャツです!海ノ民話のまちプロジェクトでアニメ化された際のイラストを使用させていただいた、特別なデザインになっています。本番直前の練習では、内田先生がきれいなお辞儀の仕方をレクチャーしてくださいました。今回の公演は、駅構内の商業施設アルルと駅ホームで2ステージ実施しました。どちらもほぼ満席となり、ホーム公演では急遽駅舎2階のスペースも使用して、合わせて約200名のお客様にご鑑賞いただきました!アルル公演の様子まずは、オペラ《魔笛》から「おいらは鳥刺しパパゲーノ」「復讐の心は地獄のように胸に燃え(夜の女王のアリア)」をお届け。昨年の『マテキテキ』小海公演でもお披露目した有名な2曲です。続いて、約2ヶ月の練習を重ねてきた〈小海くじら児童合唱団〉の登場です!小海町で幼少期を過ごした作詞家 井出隆夫(山川啓介)さんの作品から「北風小僧の寒太郎」「くじらのバス」の2曲。こちらは、今回のために西下さんが編曲してくださった特別バージョンでお届けしました!そしていよいよ今回の目玉。小海町の民話をもとに鋭意製作中のオペラ『くじらの夫婦』より4曲を先行披露です!1曲目は、越後の海を荒らし、くじらの夫婦たちを困らせる暴れん坊のシャチが歌う「シャチのアリア」。緊張感のあるイントロに始まり、「越後海は俺の海/邪魔する奴は容赦なく/鋭い牙で切り刻む」と堂々と歌い上げます。2曲目は打って変わって、温かみのあるメロディが印象的な「くじらのおかみの子守唄」。お腹に赤ちゃんを宿したくじらのおかみが、生まれてくる子に優しく歌いかけます。赤ちゃんがいる胎内と、「くじらの夫婦」の民話が伝わる“小海”町をかけた「小さき海」というフレーズも込められた大切な曲です。3曲目は「シャケのアリア」。お調子者のシャケが、「“小海”は、とても豊かで穏やかなところ。小海に湧き出る海神水(かいしんすい)を飲めば、何十倍も速く泳げる」とくじらの夫婦に伝え、夫婦が旅に出るきっかけとなる1曲です。最後は、小海くじら児童合唱団が歌う「松茸の精のわらべうた」。15名の合唱メンバーが2つのパートに分かれて掛け合いをする、まさに花一匁のような楽しいわらべうたです。内田先生と一緒に練習したお辞儀でコンサートが終わると、盛大な拍手が駅に響きました。こうして、1年前プレコンサートは大盛況のなか終演いたしました。慣れ親しんだ駅にオペラがやってくるという新鮮な体験に、驚きと感動の入り混じった表情で、余韻に浸っておられる様子のお客様もいらっしゃいました。終演後には、児童合唱メンバーと一緒に打ち上げを開催しました!コンサートへの参加は、子ども達にとっても印象的な体験だったようで、「夜の女王のアリア」を真似して歌ってくれる子や、感動のお手紙を書いてくれた子もいるほどでした。児童合唱メンバーには、Trio99からサイン入りカードのほか、海の生き物がデザインされたノベルティをプレゼントさせていただきました!さらにJRの皆さんから、小海線を走る観光列車〈HIGH RAIL 1375〉のノベルティもご進呈いただきました!本番の様子は、地元メディアの皆さまにも取材していただきました!以下のニュースもぜひご覧ください。小海駅のホームで地元合唱団がコンサート 響く歌声に拍手(信濃毎日新聞さま)駅ホームに響く歌声 地元民話をオペラで再現(長野朝日放送さま)%3Ciframe%20width%3D%221280%22%20height%3D%22720%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FJlZuC_uMb2w%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3Eそして、今回のステージでは『くじらの夫婦』についての続報も発表いたしました。小海オペラ劇場『くじらの夫婦』は、2025年11月9日(日)小海小学校 体育館にて上演いたします!小海町に伝わる民話をもとに、町の皆さまと一緒に作り上げる、Trio99初の“ご当地オペラ”プロジェクトはまだ始まったばかりです!小海町の皆さまにはもちろん、他の地域の皆さまにも楽しんでいただけるよう、プロジェクトは着々と進行しております。今後のお知らせにもぜひご期待ください!児童合唱メンバーと内田満先生、近藤圭、木村はる奈、吉田幸央、西下航平さん、内田弘子先生小海オペラ劇場『くじらの夫婦』2025年11月9日(日)小海小学校 体育館