長野県・小海町の民話をもとに新たに制作するオペラ『くじらの夫婦』。2025年 秋 の上演に先駆け、この夏JR小海駅でプレコンサートを行います。その舞台に参加する、児童合唱メンバーの練習レポート第2弾!プレコンサートに向けた、近藤圭(脚本・演出)のコメントと合わせてお伝えします!公演詳細はこちら児童合唱レポート第1弾はこちらいよいよ新曲!前回の記事でご紹介した、『くじらの夫婦』プレコンサートに出演する児童合唱メンバーの練習の様子。「北風小僧の寒太郎」「くじらのバス」の練習を終え、いよいよオペラ『くじらの夫婦』のために書き下ろされた新曲「松茸の精のわらべうた」です。初めて耳にする新曲。まずは、内田弘子先生のピアノ伴奏や 合唱指導 内田満先生の歌を聞いて、メロディを覚えなくてはいけません。時間も限られている中で、かなりハードルの高い要求...。ところが、これまでの2曲で初対面の緊張がだいぶ和らいだメンバーは、「わらべうた」のメロディをどんどん身体に入れていきます。内田満先生も「1回ごとに良くなるのはいいね」と高評価。自信をつけたメンバーの歌声は、さらに活気付いていきます。内田先生のご指導の基本は、楽しむこと。「わらべうた」の練習中も、「“できるだけ”きれいに、“できるだけ”正しく歌ってほしい。でも根本は楽しく」とアドバイスを送ります。「もっと元気にできる人?」と問いかけられて、全員が挙手する場面も!「大事なことを言います」メンバーが取り組んでいる「わらべうた」をはじめ、『くじらの夫婦』の作曲を務めるのは、作・編曲家の西下航平さんです。西下さんが描かれる楽曲にはどんな魅力があるのでしょうか。脚本・演出を務める近藤圭は、こう語ります。「どの音も自然に生み出されていて、それでいてどれも新しい独特のサウンドがあると思います。そして、なにより言葉を大切に作曲されていますね。西下さんの曲を聴けば、みなさん大好きになると思います。」「自然」でありながら「新しく独特」な西下さんの楽曲は、聴いた時の心地よさとは対照的に、演奏の難易度はやや高めです。「わらべうた」も、4拍子と3拍子が混ざり合う上、2つのパートに分かれるため少人数で歌わなくてはいけません。しかも冒頭には、児童合唱だけで歌うアカペラも。小学生中心の児童合唱メンバーにはちょっと難易度が高いかも...と、Trio99メンバーも心配していました。そんな大人たちの心配をよそに、どんどん大きな声が出るようになっていく児童合唱メンバーたち。さらには、こんな嬉しい出来事も。メンバーの一人が歌い出しのタイミングを間違えて、少し早く声を出したのです。ここで先生が、「大事なことを言います」と切り出しました。「間違えちゃ“ダメ”な間違いと、間違えても“しょうがない”間違いと、間違えて“いい”間違いがある」「早く出ちゃうのはいい間違いだよね、気持ちが前に行ってるから」歌のタイミングは間違えてしまいましたが、それ以上に意欲的にチャレンジしたメンバーの姿勢をほめてくれたのです!その上で、「1番良くない間違いは、歌うタイミングで歌えないこと」「声を出さなかったら、間違ったことにすら気づいてもらえないから」と、さらに背中を押します。練習初日の今日の目標は、冒頭のアカペラ部分を仕上げることです。アカペラ部分の最後からピアノの伴奏が加わり、曲が盛り上がるという流れ。先生は「みんなの元気な歌を聴いてたら、一緒に歌いたくなっちゃって伴奏が入るんだよ」と伝え、どんどん元気に、前向きに歌うことを重点的に指導します。「作曲者は厳しいんだよー」だいぶ仕上がってきた「わらべうた」。先生も、「俺はいいと思う!」と笑顔を見せます。「でも作曲者は厳しいんだよー」と、舞台上から西下さんの方を向いて歌うよう指示を出す先生。児童合唱メンバーは、今日1日の練習の成果として、西下さんに向けて「わらべうた」を歌います。西下さんも、客観的にこの曲を聴くのはこれが初めて。練習が始まった頃のガチガチのメンバーからは想像できないほど明るい歌声に、西下さんは笑顔で拍手!先生も、「大きい声じゃ言えないけど…。最初のうちはなんて曲だと思ったけど、やってみると楽しいね!」とジョークを飛ばします。(大きな声じゃ言えないと言いながらも、大きな声で 笑)練習後に初回の練習を終えて、懇親会が開かれました。共催の小海町やアルファテックス株式会社の方々がお菓子や飲み物を用意してくださり、児童合唱メンバーとその親御さん、そしてスタッフも一緒になって和やかな雰囲気に。スケジュールの都合で参加できなかった近藤が事前に収録していた、ビデオメッセージの紹介もありました。スタッフたちが今後の予定などについて話している間、児童合唱メンバーは、またも鬼ごっこを始めました。ほんの1時間前までは、自己紹介の声も出ないほど緊張していたとは思えない仲の良さ。1時間ほど遊び倒した児童合唱メンバー。メンバーが首にかけていた名札の紐には、絞れそうなほど汗が染み込んでいました。回収した木村も「湿ってる!」と笑います。Trio99が小海町の学生の皆さんと一緒に作品を作るのは、これが2回目です。昨年の『マテキテキ』では、パワフルな合唱とダンスで物語を盛り上げてくれました。合唱メンバーの成長を間近で見ていた近藤は、「最初、恥ずかしがっていた子どもたちが、最後堂々と一生懸命舞台で歌い演じてくれたのが、とても印象的で感動しました。」と振り返ります。今回のプレコンサートでの合唱団の活躍にも、是非ご期待ください!「ぜひ、8月9日の1年前プレコンサートを聴きにいらしてください。 来年のオペラ公演を前に、オペラ『くじらの夫婦』の魅力をお伝えしたいと思います。子どもたちの演奏にも大注目です。」(近藤)プレコンサートは、8月9日(金)。会場は、JRの路線の中で最も標高が高い場所を走るJR小海線の〈小海駅〉。詳しい時間やご予約方法は、近日中にお知らせいたします!爽やかな高原の景色と共に、素敵な歌声を味わいにいらしてください!