Trio99が2025年 秋 に上演する“ご当地オペラ”『くじらの夫婦』は、長野県小海町に伝わる民話「くじらの夫婦」がもとになっています。今回のコラムでは、『くじらの夫婦』がどんなお話なのか、脚本・演出を務める近藤圭のコメントとともにご紹介します!公演詳細はこちらくじらの夫婦とは?Trio99最初のコンサートの開催地でもある、長野県小海町。その小海町に伝わる民話が「くじらの夫婦」です。脚本・演出の近藤圭は、「小海町に毎年行くようになり、小海町のことを調べてるうちに、この民話があることを知りました。 これをオペラにしたら、子どもから大人まで楽しめる作品になるのではと思い制作しようと考えました。」と話します。「くじらの夫婦」は1985年に「まんが日本昔ばなし」でアニメ化されたほか、2021年には「海ノ民話アニメーション」として再度アニメ化されました。(詳しくはこの記事の後半で!)『くじらの夫婦』あらすじ物語の舞台は越後の海。若いくじらの夫婦が、豊かで平和なこの海を守っていました。越後の海で一番美しく速く泳げる夫と、お腹に赤ちゃんを抱えた妻。ところが、夫婦の平穏を脅かす存在が...。くじらの夫よりも速く泳ぎ、海の生き物たちを襲う、暴れん坊のシャチです。そんな時、夫婦はお調子者のシャケからこんな話を聞きます。「おらの生まれた“小海”は、とても豊かで穏やかなところ。小海に湧き出る海神水(かいしんすい)を飲めば、何十倍も速く泳げる」と。シャチよりも速く泳ぎ、シャチを追い出して海の平和を取り戻すべく、夫婦は小海に向かうことを決心します。激流に飲まれながら、信濃川そして千曲川を上って進んでいく夫婦。ところが、なかなか“小海”に辿り着きません...。そこに現れたのは松の精。くじらの夫婦が小海に向かっていることを伝えると、松の精は笑って「小海は海ではない、土地の名前だ」と言い放ちます。夫婦はずっと、“小海”という名の海があると勘違いしていたのです。速く泳げると噂の海神水も、作り話だと。気を落とす夫婦に、松の精は山と海の繋がりの話を始めます。小海の山々の栄養分は川を下って海へと流れ込む。海は太陽の光を浴びて雲となり、雨として再び山に降り注ぐ。山の恵みを感じた夫婦でしたが、シャチを追い出す決め手になるはずだった海神水は手に入らず...。このあと、一体どうなる?くじらの夫婦!・・・「小さなお子さまから、ご年配の方まで、みなさんに見ていただきたいです。 特にオペラを観たことのない方には、ぜひ観ていただきたいです。」と、近藤。タイトル通り、くじらの夫婦が主人公になる今作は、ほとんどの場面が海や川の中です。人間も登場しません。来年上演の舞台では、一体どのように表現されるのでしょう!?近藤の答えは...「秘密です(笑)でも、Trio99の代名詞でもある映像は使いたいと思っています。」とのこと!2025年の開幕まで、ぜひ楽しみにお待ちください!そしてこの夏には、JR小海駅にてプレコンサートを開催します!オペラ『くじらの夫婦』の楽曲もいくつか先行披露されますので、こちらもお楽しみに!アニメ「くじらの夫婦」について%3Ciframe%20id%3D%22ytplayer%22%20type%3D%22text%2Fhtml%22%20width%3D%22720%22%20height%3D%22405%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2F_bcUpfUaDDs%22%20frameborder%3D%220%22%20allowfullscreen%3D%22%22%3E%3C%2Fiframe%3Eこちらは、「海ノ民話のまちプロジェクト」でアニメ化された「くじらの夫婦」です。「くじらの夫婦」の物語が、温かいタッチの絵でわかりやすく描かれています。ぜひ、こちらもあわせてご覧ください!今回の『くじらの夫婦』プロジェクトでは、公演詳細ページや、現在募集中の児童合唱の告知チラシにも、こちらのアニメーションのイラストを使用させていただいております!「海ノ民話のまちプロジェクト」は、日本財団さまの「海と日本PROJECT」の一環として、一般社団法人「日本昔ばなし協会」さまが運営されています。2018年から2023年3月までに67本の「海ノ民話アニメーション」が制作され、今年度も新たに25本の制作が決定しています。海ノ民話アニメーション「くじらの夫婦」詳細はこちら>プレコンサート児童合唱追加募集中!来年上演のオペラ『くじらの夫婦』に先駆け、8月9日にJR小海駅で行うプレコンサート。その舞台に児童合唱として参加していただく小学生〜高校生を募集中です!当初お伝えしていた応募締切を過ぎておりますが、まだまだたくさんの方に参加していただきたく、ただいま追加募集中です!歌や音楽に興味のある方はもちろん、舞台に立つのは初めてという方も、ぜひ気軽に参加してください!仲間と一生にひとつの舞台を創り上げる夏を一緒に味わいましょう!ご参加は無料です!ご応募はこちら>ご当地オペラ『くじらの夫婦』プレコンサート児童合唱募集概要【対象】・小学生~高校生・小海で行われる稽古に通えること・定員25名(先着順 / 定員になり次第締切)【講師】合唱指導 :内田満先生指導補:近藤圭(Trio99)、木村はる奈(Trio99)ピアノ:内田弘子先生、吉田幸央(Trio99)【参加費】無料【演奏曲】・くじらのバス・北風小僧の寒太郎・ご当地オペラ『くじらの夫婦』より「わらべうた」(原作:民話 脚本:近藤 圭 作曲:西下航平)本番の舞台では、上記に加えてプロのオペラ歌手のみでの歌唱も披露予定【スケジュール】・練習 6月15日(土)、23日(日)、29日(土)、30日(日)、 7月14日(日)、27日(土)、 8月4日(日)、7日(水) 時間:14時〜15時30分 場所:小海町総合センター上記日程のうち、5回以上のご出席をお願いいたします。欠席日がわかっている場合は、ご応募時にお伝えください。・最終リハーサル(ゲネプロ) 8月8日(木) 場所:JR小海駅・本番 8月9日(金) 場所:JR小海駅【共催】小海町 / アルファテックス(株)【企画】Trio99(トリオツー ナイン)【Trio99について】Trio99(トリオ ツーナイン)は、国立音楽大学卒業の同期3人で結成したグループです。メンバーは木村はる奈(ソプラノ)、近藤圭(バリトン)、吉田幸央(ピアノ)。映像・舞台を問わず、ユーモア溢れる演出で、子どもも大人も気軽に楽しめるオペラを創作しています。プロフィールはこちら【長野県小海町での公演実績】2019年11月 オペラ『電話』2022年11月『オペラティックミニコンサート』2023年4月 オペラ『マテキテキ』2023年11月『Trio99オペラティックコンサート in Autumn '23』【お問い合わせ】小海町総務課渉外戦略係0267-78-5147kikaku@koumi-town.jpご応募はこちら>応募締切:5月25日(土)ただいま追加募集中!(定員になり次第締切)